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本校は愛知県江南市にあり、中部日本高等学校演劇連盟愛知県支部尾張地区に所属しています。

SINCE 2000.3.21 .

学校法人 滝学園

かぐや姫異聞

作:滝高校演劇部(瀧源作)

1995年度 中部日本高等学校演劇大会参加作品

  • 脚本・公演内容

     

     

     
    舞台写真(中部大会と全国大会のものから)

    「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。・・・」物語の祖としてあまりに有名な「竹取物語」のお話を借りて遊んでしまおうというお芝居です。「まろはうれしいでおじゃる」の世界です。遊びの仕掛けはたっぷりあります。光り輝くかぐや姫、我がクラブでもとびっきりの美女を用意しました。かぐやに求婚する貴公子たち、色白・瓜実顔の好男子が演じます。翁と媼、仏様のような人達です。宮中のシーンは当然のことながら、豪華絢爛たる衣裳・調度の類いでお見せします。更に、狂言回しや黒子も登場させ、歌舞伎の真似事までサービスいたします。チョンチョンチョーンと木頭の音で幕という次第です。

    ところで、月世界の住人として自律した理性に生きる「竹取物語」の嚇夜姫は僕らにはまぶしすぎる。純粋無垢で疑うことを知らず、じじばばや世間の言うなすがまま、自分の意思というものを持たず、自分が何をしたいかもわからない、わかろうともしない。そんなナサケナイ少女、それが僕らのかぐや。彼女の行動が世間の人間のナサケナサもあぶりだすけれど、僕らは彼女にもっと自由に生きて欲しい、自分の夢を持って欲しいと思う。そんなわけで、かぐやは里の少年「アニサ」に手を引かれ、夢を求めて旅立って行く・・・。ところが何と、彼女はちっとも自分で歩き出してはくれないのだ。僕らは困ってしまった。どうやって幕を下ろすのだ。ベルトコンベアー式の人生なんてマッピラだ、周囲から与えられた「夢」なんて見たくもない、それが僕らの思いではなかったのか。
    自由に生きること、少なくとも自由でありたいと思い続けること、それが僕らの願いではなかったのか。

    (全国大会プログラム 上演にあたって より)



    上演の軌跡
    1995年7月30日(日) 愛知県尾張第2地区大会(愛知県江南市 江南市民文化会館小ホール)優秀賞
    1995年8月11日(金) 愛知県大会(小坂井町文化会館フロイデンホール) 優秀賞
    1995年12月25日(月) 中部日本高等学校演劇大会(石川県金沢市 石川県文教会館) 文部大臣奨励賞
    1996年7月28日(日) 全国大会出場記念公演(江南市民文化会館大ホール)
    1996年8月9日(金) 全国大会(北海道札幌市 札幌市教育文化会館) 優良賞

     
  

 
  • キャスト・スタッフ

    演出    安藤 久師

    舞台監督  吉田 太陽

    キャスト

    かぐや:小島千明  じじ:戸嶋一郎  ばば:山中あゆみ

    狂言回し:田中良明

    少年:渡邊真輔  少年の妹:安藤有紀  少年の父:若松亮

    村の子供:河村恭伸 杉本英之 柴田恭宏 小川洋平 栗田佳代子 大竹美保子 川端佑己子 松田尚子

    村人:水野光政 新野聡 村田元 吉川智貴 秋田友美 熊沢佳美 今井理恵 小島香恵 田中理恵 兼松ゆか 
    後藤知里 可兒恵 岡野哲 

    公家:安藤久師 野島靖太 大場紀章 酒井貴史

    女官:大藪敦子 和嶋敦子 新居麻衣子 鈴木佳子 近藤美智子

    かぐやの先生:横家あさみ 伊藤実和子 小貝愛美

    武士:古川照晃 末富旭 矢木大悟 掛上高明 野田和希 新帯一憲 青山芳久 杉本憲恒 石田篤徳

    小屋主:新野聡

    黒衣:浅野伸行 服部淑恵 深田なお 千智恵 川瀬有美 苅谷智子

    大道具

    古川照晃 杉本憲恒 他

    小道具

    近藤美智子 他

    音響

    伊藤友博 鬼頭朋見 朱宮秀記 他

    照明

    森啓充 岩田京子 他

    衣裳・メイク

    中澤清子 伊藤実和子 他

    演出助手

    若松亮 矢木大悟

    舞台監督助手

    石田篤徳 大竹美保子

    (全国大会プログラムより)




    1995年度の演劇部の体制

    顧 問  高橋 茂

         中井 孝子

         佐分 隆文

    部長   浅野 伸行

    副部長  古川 照晃

    会計   近藤美智子