
写真は、「中部日本高等学校演劇−40年の歩み−(中部日本高等学校演劇連盟40周年記念誌)」より

舞台平面図は 「中部日本高校演劇戯曲集W」より
現代社会の混沌とした中で、高校生たちの多くは生きる目標をつかめずに、虚脱状態に陥り、いらだっているようです。親や教師に反抗して無謀な行動をしているように見える彼らも、実は、それなりの夢を持ち、何とか現実から脱出したいと願っているに違いありません。しかし、彼らがこの現実を離れて生きることは許されない。傷つきながら叫んでいる若い揺れ動く魂のどうする術もないもどかしさ、痛みを表現できたらと思います。
この作品に登場する暴走族みたいな高校生は、どうもいい子過ぎて、中途半端でいけないと全国大会で批判を受けましたが、単車に乗っただけで無期停学という厳しい校則がある私たちの学校では、こうした作品を上演すること自体相当に勇気のいることだったのです。したがって、どうしても単車を乗りまわすだけの裏付けの説明に気を使ったために、全体のトーンに多少をちぐはぐな面があることは否めません。
演出にあたっては、終始速いテンポで、舞台を大きく動き、弱く沈み込むことのないように留意して、この点をカバーしていただきたいと思います。
なお、セリフは、もってまわっていや味にならないよう、直線的にさわやかに怒りを表現してほしいと思います。
サーカスの部分などでは、立体的で軽快な動きを出すために工夫をこらすとよいと思います。
(中部日本高校演劇戯曲集W 作者のことば より)
上演の軌跡
1976年7月31日 全国大会 八戸市公会堂 優秀賞・文化庁長官賞(第2位)受賞
(全国大会以外の、情報がありません。)